無限の可能性、限界を決めるのは誰?
生まれてきた子どもには、どんな子にも無限の可能性があります。遠い未来だけではなく、明日の自分はどれだけ成長できているのか。今日と明日は違う自分。
その可能性を最大限伸ばすためには、自分の限界を自分や親が設定しないことだと言われています。教育心理学では必ず取り上げられる、ピグマリオン効果にも通じると思います。
自分の能力は良くも悪くも「こんなもの」という認識を持つと、マインドセットが固定されてしまうことになります。すべてが期待通りにいくことは難しいかもしれませんが、可能性そのものをどう考えるか、限界をどう捉えるか、その部分に関してポジティブに思うことで、成長につながるのかもしれません。
しかし、そうわかっていても、そう思おうとしてもできない環境にある場合も多いと思います。生きることに精一杯で、それどころじゃない。だからこそ、環境を整えることや適切に伴走できる人が必要で、その上で、大人も子どもも相談するための力をつけていくことが重要なのではないでしょうか。
本来支援は与えられるものではなく、そこに上下関係はないはずです。すべて決定する権利は自分にあり、自分で解決に向かう力や自己決定する力を育むための支援なのだと思います。
無限にある可能性を最大限に伸ばしていくためにも、そうできるマインドを整えていくための環境整備に行動をためらう必要はないのかもしれません。
※ピグマリオン効果:他者からの期待を受けることで、その期待に沿った学習や作業などの成果が出る効果。教師の期待によって学習者の成績が向上する例など。